避難情報
避難を呼びかける「避難情報」について今回は解説します。
 
避難情報を出すのは市区町村!

間違って覚えている方も多いかもしれません。「避難情報」を出すのは「お住いの市区町村」であって「気象庁」ではありません。なので、気象庁のサイトでは「警報」などの情報は分かりますが「避難情報」は分からないのです。


お住いの市区町村がどうやって避難を呼びかけるか知っておく
お住いの市区町村で「避難を呼びかける方法」が違います。
・防災行政無線(拡声器でのアナウンス)
・防災用端末
・緊急速報メール
・ホームページの掲載

では、避難情報にはどんなものがあるか。これは用語は全国統一されています。
 
避難準備・高齢者等避難開始

いつでも避難をはじめられるよう、準備を始めてください」、という意味です。

そしてもうひとつの「高齢者避難開始」を正しく理解してください。
これは「避難に時間にかかる人全員」を表しています。具体的には、次のような方が当てはまります。
・ご高齢の方で、移動に時間のかかる方
・障害をお持ちの方で、移動に時間がかかる方(ここではこれは身体障害に限らず、自らの判断で正しい避難場所に行けない人も含みます)
・乳幼児とそのご家族
旅行中の方や外国人の方(避難先が分からず、避難場所にたどりつくまで時間がかかります)←盲点

この段階では、指定避難場所にたどり着くことは可能と考えられますので、市区町村からの支援が行き届きやすい「指定避難場所」に向かうのが良いことが多いです(ただし、夜間は要注意)。
 
避難勧告

全員、避難をはじめてください」という情報です。

文字をそのまま読むと「避難することを勧めます」なのですが、それで避難せずにいた場合、さらに強い段階になってしまうので、言葉の意味より強く受け止めておきましょう。

この場合、「指定避難場所」にたどり着くことができるなら「指定避難場所」、それが難しい場合は「自宅やご近所の安全そうな場所に避難する」というようになります。必ずしも、避難場所に移動することをが避難ではありません
 
避難指示(緊急)

ただちに避難しなさい」という情報です。「命令」ではありませんが、限りなくそれに近いものです。

この段階では、「指定避難場所」に向かうことはかなり難しい状況になっていると思います。自宅などの中で一番安全と思われる場所にとにかく逃げます。逆に、外に出ることが危険なためです。

尚、外国では「避難命令」があります。これは、区域外に強制的に出ることを「命令」されているもので、罰則もつきます。日本では、必ずしも避難場所に行く(区域外に出る)ことは求められていません(逆に「危険」とされています)。こういったこともあり「命令」ではなく「指示」という言葉を使っていると個人的には考えています。
 
避難情報の落とし穴

「避難情報」には実はいろいろな落とし穴があります。

避難情報が伝わらない事例がある
避難情報の出し方によっては、「伝わらない」事例があります。例えば、こんなことです。
@防災行政無線で放送したが、雨の音でかき消される
Aスマートフォン・携帯電話を持っていない方に情報が伝わらない

実は、どちらも「高齢者等避難に当てはまる方に当てはまってしまう場合が多いのです。
一番確実な伝え方は「直接、口で伝える」ことです。町内会などの組織が率先してこの体制をつくっていくことが必要と思われます。


じゃあ、私はいつ避難したらいいの?
実は、避難開始のタイミングは上で説明した内容では決まりません。一番確実なのは「指定避難場所」(市区町村が「ここに逃げてください」と決めた場所)に行くのが大きい災害になってしまったときに早く支援の手が回りますので、そこに避難するのが理想です。
※災害の種類によっては「使えない避難場所」もあるので注意してください

分かりやすく、大雨の例で説明すると・・・
@私の家は平屋建てです・・・避難指示のタイミングで、「2階に逃げる」選択肢がないので、最悪でも避難勧告の段階で避難する
A私の家から避難場所までに川沿いやアンダーパス(道路が線路などをくぐっている場所)があります・・・避難勧告の段階では「すでに冠水などしていて危険」になっている可能性があるので、「避難準備・高齢者等避難」段階で避難を開始する

こんな感じで、「自分の住んでいる環境で避難のタイミングが他の人と変わる」ということに注意してください。そのためには、自分の家の周り、避難所までの道順を調べておくことが必要になります。


市区町村からの避難情報は適切なタイミングで出るとは限らない
根本的なことを覆すようなことを書きますが、「すべての市区町村に防災の専門家がいるとは限らない」という問題があります。
よって、避難情報が出るタイミングが遅くなることはよくあります。

自分で情報を集め、自己判断することも必要になってきます。
そこで役立つのが気象庁の警報の危険度分布という情報です。地図上に危険度の分布を表示し、教えてくれます。
リンク:https://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/
・黄色:注意
・赤色:警戒→避難準備・高齢者等避難に相当
・薄紫色:危険→避難勧告に相当
・濃紫色:非常に危険→避難指示(緊急)に相当

自分の命をどうやって守るか、最終的に判断をするのは自分です。受け身にならず積極的に情報を集め、自分の判断で行動を起こすとともに、ご近所の方とも声をかけあって情報を知らない人が出ないようにしていきましょう。
 
 
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